歴史

静岡県袋井市浅羽地区は、太平洋の遠州灘に面した田んぼ広がるのどかな街です。春夏秋冬を通して、温暖で日照時間が長く、冬の遠州地域特有の「遠州のからっ風」もありますが、その風も利用し太陽の光をいっぱいうけ温室メロン栽培に適した土地です。

この土地で、代々農業を続けてきました。

戦後、私の祖父(清政)が安井家に婿入りし、それまでの田んぼ(稲作)中心の農業から、米・お茶・トマトそしてメロンづくりを始めたのがおよそ70年程前のことでした。当時は、季節に合わせ栽培する作物を変えて、物資が不足する中でも、地域の仲間と共に研究を重ねていきました。

時代は高度成長期に入り、私の父(政彦)が就農すると同時に、温室メロンの専門農家となりました。それが、今からおよそ55年前です。

祖父(清政)と父(政彦)、祖母・母と力を合わせて、メロン栽培の通年栽培に取り組み、現在ハウス14棟の基盤を作ってくれました。

私(園主:孝政)が就農して、20年となりました。 田舎ではありますがこの豊かな土地で、ご先祖様たちが続けてきた農業を味わい楽しみ、新しい時代の人たちにも受け入れられるものにしたいです。


農園概要

商号 安井農園

所在地 〒437-1122 静岡県袋井市浅岡1036

電話番号 0538-23-9792

FAX番号 0538-30-6163

代表者名 園主 安井孝政

創業

事業内容 メロンの栽培、販売等

栽培面積 752坪 ハウス14棟


安井農園の想い

私は、農家に生まれたことを素直に喜べない時がありました。

小中高の時には、農業をしている親がなんだかかっこ悪く感じてしまいました。

麦わら帽子に長くつのスタイル、そんなことをダサく感じていました。、365日1日も休みがなく、小学生の時の夏休み、近所の幼馴染たちが親とどこかに出かけると言う話を聞いては、それを羨ましく思っていました。

ですので将来私は、違う仕事をしたいと思っていました。

しかし、私は今、メロンづくりをしています。

かつての私が今の自分を見たら、もしかしたらなんで?と思うかもしれません。

ですが、私は今、このメロンづくりにやりがいを感じ、楽しくてたまりません。かつて私が、ダサいと思っていたスタイルで、私はいま働いています。

自分の生き方や働き方は、自分で切り開くことができる、変えられると気づいたからです。

メロンづくりを始めた祖父(清政)も父(政彦)も、そのようなことは言いませんでしたが、私から見た祖父や父、祖母や母は、毎日毎日変わりなく農園にむかいメロンを一生懸命に育てていました。

同じメロン栽培をするようになり、なぜそんなに一生懸命に見えたのか?わかる気がします。

農園直送でメロンをお届けする機会がここ数年増えてきました。

数年まえ、メロンをお届けしたお客様からお問い合わせをいただいた時がありました。そのお客様のお届けしたメロンに不具合があるとのことでした。

当時の私は、そのことに対して責任の転嫁をしてしまいました。今思えばなぜそのようなことを言ってしまったのかと自責の念にかられてしまいますが、まだ考えや経験が浅かったのでしょう。

その後、その経験を基に感じたことがあります。

私たち農園では、一年間に数万玉のメロンを栽培・収穫していますが、お客様にとってはその一玉がすべてなんだということです。 その体験から私は、メロン一玉を大切にしようと思いました。生き物相手ですので、いつ不具合や不都合がでるのか今でもわかりません。ですがその時は、心を込めて対応しようと考えています。